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NEWS & 主張

記事削除を求め提訴 〜「部落探訪」許さず力合わせ
埼玉

「解放新聞」(2023.12.25-3086)

さいたま地裁前で訴状の内容を説明し決意を語る山本弁護士(12月6日・さいたま市)

さいたま地裁前で訴状の内容を説明し決意を語る山本弁護士(12月6日・さいたま市)

訴状提出後、支援する会の結成集会を兼ねた報告集会をひらき、団結を固めた(12月6日・さいたま市)

訴状提出後、支援する会の結成集会を兼ねた報告集会をひらき、団結を固めた(12月6日・さいたま市)

 「全国部落調査」復刻版出版事件裁判に続き、全国の被差別部落を撮影して写真や動画でインターネット上にさらす「部落探訪」(現在は「人権探訪」に改称)の削除を求めて第2弾の裁判闘争が始まった。大阪では記事削除を求めて大阪地裁に仮処分申し立てをおこない(3084号、3085号既報)、埼玉では、記事削除と損害賠償を求めて12月6日、さいたま地裁に全国初の提訴をおこなった。支援を広げるとともに各地で裁判に立ちあがり、力を合わせて闘い抜こう。

 鳥取ループ・示現舎はウェブサイト上の「人権探訪」にすでに342地域をさらし(12月12日現在)、差別を拡散している。裁判資料を使って差別を重ねる可能性もある確信犯であり、被害者が裁判を起こすには多大な困難がある。埼玉では、地域をさらされた熊谷市協議会の池田三男さんが、埼玉県連とともに原告となり提訴。県内13市町19地区の記事20本の削除と計660万円の損害賠償を求めた。

 訴状の提出前には、さいたま市内の地裁前で支援集会をもち、県内の同盟員、支援者をはじめ、西島委員長や関東ブロックからもかけつけ、代理人の山本志都・弁護士と池田さん、片岡明幸・県連委員長を送り出した。提出後、市内の埼佛会館で「「部落探訪」削除裁判(埼玉訴訟)を支援する会」結成集会を兼ねた報告集会をひらき、80人が参加、裁判の勝利へ団結を固めた。記者会見もおこなった。

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