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差別の拡散を許さず 〜新潟でも「部落探訪」訴訟
新潟

「解放新聞」(2024.02.05-3091)

提訴前夜の「部落探訪」削除裁判新潟訴訟を支援する会結成総会には80人が結集し、完全勝利へ団結を固めた(1月23日・新潟市)

提訴前夜の「部落探訪」削除裁判新潟訴訟を支援する会結成総会には80人が結集し、完全勝利へ団結を固めた(1月23日・新潟市)

 【新潟】 ウェブサイト上に被差別部落をさらし、差別を拡散し続ける差別扇動を許さないと、大阪、埼玉に続き、新潟でも「部落探訪」(現「曲輪クエスト」)の削除を求めて裁判闘争に立ちあがった。風雪で冷え込む1月24日午前、新潟市内の新潟地裁に提訴した。支援を広げ、各地で裁判に立ちあがり、完全勝利へ闘おう。

 「差別されない権利」を認めた画期的な「全国部落調査」復刻版出版事件裁判の控訴審判決(昨年6月28日、東京高裁)をふまえ、示現舎と代表社員Mを相手に、「差別されない権利」にもとづく人格権侵害を前面に打ち出して提訴した。県内の被差別部落をさらすウェブページ記事と動画、X(旧ツイッター)記事の削除と、一切の方法での公表禁止を求め、不法行為で生じた損害の賠償を求めた。

 県内でさらされたのは、4市1村の15地域。個人名や経営する会社を実名でさらすものもあり、「差別されない権利」にもとづく人格権侵害とプライパシー侵害で訴えた。新潟県連があたかも反社会的な活動をしているかのように表現した内容もあり、業務遂行権侵害、名誉権侵害でも訴えた。

 原告は、長谷川サナエさんら新発田しばた市、胎内市、村上市の男女3人の個人原告と、差別のなかで原告として名乗り出られない県内の同盟員を代表して県連。弁護団は復刻版裁判や狭山で活躍中の河村健夫・弁護士が団長。新潟の弁護士4人と力を合わせた5人体制。神林村裁判全面勝利(88年・新潟地裁)に活躍した近藤正道・弁護士も参加。事務局長は上野祐・弁護士。

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