「解放新聞」(2024.02.05-3091)
【大阪】 創立10周年を迎えたNPO法人ふーどばんくOSAKAが昨年12月6日午後、大阪市のエル・おおさかで「ふーどばんくOSAKAが果たしてきた役割と活動」と題した記念シンポジウムにとりくみ、会場・オンライン参加をあわせおよそ120人が参加した。
特別報告では公益財団法人日本フードバンク連盟政策担当の芝田雄司さんが「全国におけるフードバンク活動の現状と課題」をテーマに報告。シンポジウム「ふーどばんくOSAKA・連携する団体の活動報告」では森本範人・事務局長の「10年間の活動報告」に続いて、ふーどばんくからの食品受け入れ団体として大阪市住吉地域の寿こども料理食堂から藤本真帆さん、寝屋川市のNPO法人芽ばえから乾光江さん、園田茂香さんが、また食品の提供団体として、ハウス食品グループ本社株式会社CSR部の神宮字慎さん、フードドライブ(家庭で消費できない食品を持ち寄り、寄付する)活動にとりくむ新日本コンピュータマネジメント株式会社の仲地洋子さん、大阪府堺市子ども青少年局子ども青少年育成部の有働仁美さんが登壇した。
あいさつした赤井隆史・理事長は「食は人権という視点を持ち、被差別の立場からまずはお腹いっぱいにして社会的課題に立ち向かおうと始めたとりくみも10年の区切り。いまでは府内200以上の子ども食堂との連携した活動となっている。食品や物品を届け還流・循環させる社会をどのようにつくるのかが今後の課題。20年に向け、さらに根を張り活動をひろげていく」とのべ、支援を訴えた。
特別報告では、国内のフードバンク活動の拡大が報告されながら、とりくみを取り巻く国内の法整備の課題などについて問題提起がなされた。
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