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実践の方向を探る 〜人権教育研究懇に705人
群馬

「解放新聞」(2024.02.05-3091)

11年ぶりに実施された「人権問題に関する県民意識調査」の結果の分析・活用を、と強調し主催者あいさつする平井豊・県連委員長(2023年12月27日・群馬県藤岡市)

11年ぶりに実施された「人権問題に関する県民意識調査」の結果の分析・活用を、と強調し主催者あいさつする平井豊・県連委員長(2023年12月27日・群馬県藤岡市)

 【群馬】 群馬県連は昨年12月27日午後、藤岡市内のみかぼみらい館で2023年度人権教育研究懇談会をひらき、705人が参加。安田耕一さん(太田市協)の講演「深い河を渡る民に―群馬県水平社創立100年によせて」と、学校教育(明和町立明和東小学校)、社会教育(上野村教育委員会)、地域啓発(県連)の報告をした。県教委委託事業。

 安田さんは、イスラエルの民がエジプトを脱出し「深い河」(ヨルダン川)を渡り約束の地に入る『旧約聖書』の物語に奴隷解放の思いを重ねた水平社先人と、現代イスラエルのガザ地区攻撃にふれ「これからの100年、どんなふうに部落の歴史を語るときが来るのか」と提起。世良田村事件など県内の部落史を紹介し「自己主張せず分相応に憐憫(れんびん)と同情の対象である限りマイノリティは生存を許すという空気がいまもある」と訴え、世良田村事件、ジラード事件など部落史がインターネット上で改ざんされている問題も訴えた。

 地域啓発では山田剛・県連副委員長が意識調査結果と同和教育地区座談会を報告。部落問題認知度の激しい低下に警鐘を鳴らした。

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