「解放新聞」(2024.05.05-3100)
【大阪支局】 能登半島地震復興等支援実行委員会は3月8〜12日、石川県珠洲(すず)市に第1次支援活動としてボランティアを派遣した。府連からは袈裟丸朝子・書記次長ら3人が参加。現地で活動するNPOや社会福祉協議会と連携し、被災者の生活状況や困りごとを調査する活動などにとりくんだ。
珠洲市では現在①戸別訪問しての聞き取り調査②聞き取った調査票のデータ入力③炊き出しの三つがボランティアによっておこなわれており、②で入力されたデータは、緊急性や今後必要な支援の内容が共有できるようになっている。今回はおもに①にとりくんだ。
調査では、社会福祉協議会職員と2人一組となり、1日に40〜70軒を戸別訪問。ほとんどの家が激しく損壊しており、だれもいない地域も多い。
面談できた住民からは、「電気はつながるが上下水道、電話がつながらない」「通院していた病院が閉鎖され、どこに診てもらっていいのか困っている」「水が復旧しても水道管や下水管が壊れている可能性があり、水漏れなどが心配」などの声があった。
調査に同行する社協職員も被災者であり、家屋が全壊し避難所から任務にあたっている人もいる。ボランティアはトレーラーハウスに宿泊しているが、数が足りておらず、宿泊できる人数が限られている。実行委では、今後も現地と調整しながらボランティア活動にとりくむこととしている。
また、荊政会(部落解放出身議員団)から3議員が、2月28日に大阪を出発して翌29日、石川県七尾市でボランティア活動に参加した。
七尾市では3月もまだ多くの家で断水が続いていた。道路や家屋に亀裂が残る状態のなか、倒れた塀のがれきや破損した家財道具の回収などをおこなった。
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