「解放新聞」(2024.07.05-3106)
曹洞宗の大本山總持寺大祖堂(横浜市)で6月14日、被差別戒名物故者諸精霊追善法要が、石附(いしづき)周行(しゅうこう)・貫首を大導師におこなわれた。宗門がかつて仏の教えに背く「差別戒名」という差別事象を起こしたことを深い反省をもってふり返り、さらなる人権啓発活動進展をと、懺悔(さんげ)と人権啓発の一環として営まれた。
部落解放同盟からは西島委員長、大西中執をはじめ各地から参列し焼香。法要後、別室で石附貫首と懇談した。代表して西島委員長が追善法要への感謝を表明し、「長い部落差別の歴史のなか、先人が多くの苦難を味わってきた。差別の解消に向けて多くのとりくみが展開されてきたが、依然として部落差別が解決していない実態も強く感じている。なんとか現世で部落差別を一日も早く解消できる社会をつくりたい」と決意を表明。また、「あらためて宗教の果たす役割を痛感をしている。過去の過ちの一ページであったとしても、しっかりと現代に継承し、ふたたびくりかえさない決意の追善法要だったと強く感じた。ひき続き、しっかりと後世に思いが伝えていけるとりくみを」とのべた。
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