「解放新聞」(2024.08.15-3110)
大阪市の旧住吉解放会館に設置されていた「解放へのオガリ像」の移設にともない、「金城実を支える会」が寄付を募っている。
制作者である金城実さんのアトリエ(沖縄県読谷村)への設置を機に、アトリエ全体の作品の修復・整備・展示のほか、全国に設置されている作品を紹介するコーナーなどを整備し、「解放への館」として再出発する。
金城さんは、彫刻家として沖縄の人々や沖縄戦の実相のほか、部落や在日コリアンなど差別に抗い立ちあがる人々を彫刻にあらわしてきた。水俣や長崎、また、海外にもさまざまな作品が展示、建立されている。
なかでも「解放へのオガリ像」は地域住民との共同制作でうまれたもの。今回、部落差別を知る機会の少ない沖縄に設置されること、また今後の付帯工事で「水平社宣言」と金城さんによる琉球語訳が同像の説明文とともに設置され、発信されることには大きな意義がある。
新たな「解放への館」が反差別共同闘争のシンボルとして、反差別と解放への歩みを学ぶ場、交流の場となるよう整備するため、「金城実を支える会」では、協力よびかけている。また、今年10月26日には「解放へのオガリ像 お披露目祝賀会」を予定しており、25〜27日の読谷まつりとあわせて全国からの参加をよびかけている。
「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)