【奈良支局】 県連女性部は結成50周年事業として昨年10月15〜17日、北海道でリーダー研修をおこない、14人が参加した｡

　「先住民族アイヌの声実現！実行委員会」の出原昌志・事務局長のコーディネートによる研修では、登別市、旭川市、小樽市を訪問し、資料館などで先住民族アイヌの歴史と文化、暮らし、慣習などについて学習、札幌市内ではアイヌ女性団体「メノコモシモシ」と交流した｡

　初日に登別市の「知里幸恵（ちりゆきえ）銀のしずく記念館」「ユーカラの里」を訪問､アイヌ民族が口承で伝えてきた物語を日本語で『アイヌ神謡集』に表した知里幸恵さんやアイヌの文化について学習。夜は札幌市内で、手作りのアイヌ料理を囲み「メノコモシモシ」と交流｡２日目､１９１６年に旭川市に設立された日本最古のアイヌ資料館「川村カ子（ね）トアイヌ記念館」などを訪れ、「解平社」の歴史なども学んだ。

　最終日には、かつてのアイヌモシリ(人間の住む大地)の玄関口だった小樽市内をフィールドワークし、アイヌ強制移住の歴史などをたどった。