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実態ふまえたとりくみを〜富山解放連が第39回総会
富山

「解放新聞」(2024.10.25-3117)

閉会あいさつで富山解放連の活動強化を訴える菊池正人・新会長(9月25日・富山市)

閉会あいさつで富山解放連の活動強化を訴える菊池正人・新会長(9月25日・富山市)

 【富山】 部落解放にとりくむ富山県連絡会議第39回総会が、9月25日午後、富山市の富山東別院会館でひらかれ、48人が参加した。

 総会では、岡西法英・会長(浄土真宗本願寺派)が「連絡会議の中心的存在だった部落解放同盟北陸事務所の吉田樹・事務局長が2月末に亡くなった。今後の活動への課題も多くあるが、さらに広範な運動のとりくみをすすめていきたい」とあいさつ。議案では、23年度活動報告や24年度活動計画と、規約改正、役員体制などを確認した。

 総会宣言を採択し、新役員を代表して、菊池正人・会長(真宗大谷派)が「この総会の開催にあたって、あらためて活動の継続に向けて相談をしてきた。富山には、まだまだ厳しい部落差別の実態がある。組織の拡大も含めて、多くのみなさんの協力をお願いしたい」とよびかけた。

 総会後、西島委員長が「部落問題の現状と課題」をテーマに記念講演。

 西島委員長は、インターネット上の部落差別情報の実態と対応策や、差別事件にたいするとりくみを説明し、「少数点在部落が多い富山の実態のなかでは、富山解放連の存在、役割がますます重要になっている。困難な条件もあるが、中央本部としても、継続的に北陸での運動を支援している。当事者の立ちあがりをともに支えていくとりくみをお願いしたい」と訴えた。

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