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狭山再審の実現を〜「同宗連」が現地調査学習会
埼玉

「解放新聞」(2024.11.05-3118)

被害者のものとされている万年筆「発見」のおかしさを確認(10月24日・埼玉県狭山市)

被害者のものとされている万年筆「発見」のおかしさを確認(10月24日・埼玉県狭山市)

 【埼玉】 『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議(「同宗連」、戸田光隆・議長)は、第38回「狭山」現地調査学習会を10月23、24日、埼玉県狭山市の富士見集会所でひらき、15教団41人が参加した。狭山事件・裁判の経過と現状を学ぶとともに石川一雄さんと石川早智子さんの思いを聞き、寺尾判決(確定判決、1974年・東京高裁)の矛盾をフィールドワークで確認。事実調べ―再審実現と「再審法」改正への決意を固めた。

 閉会後は、代表者が東京高検を訪れ、狭山事件の全証拠開示を要請した。

 開会では、伴〈作字です〉乃昶(おおとも・だいえい)・企画委員長が、被害者のものとされる万年筆「発見」のおかしさを強調。「フィールドワークでしっかりと見ていただきたい。一日も早く無実を証していけるようにお願いしたい」と訴えた。

 石川一雄さんは「無罪になるまで不撓不屈(ふとうふくつ)の精神で闘う」と決意を語り、支援を要請。石川早智子さんも支援を訴え、「再審法」改正への協力もよびかけた。

 1日目は映画『造花の判決』上映と石川夫妻、小野寺一規・埼玉県連書記長の講演後、四つの分散会で学習。2日目は、捜査機関が「自白」をつくる仕組みをDVD『冤罪を作り出す『取調べ』―狭山事件の場合』で学び、安田聡・狭山闘争本部事務局次長の案内でフィールドワークした。

 閉会では、我孫子高宏・事務局長が「世論、社会を大きく動かす力として宗教者の声はひじょうに大事」と語り、狭山再審実現と、連帯の強化をよびかけた。

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