pagetop

NEWS & 主張

各地のとりくみに学ぶ 〜近畿・九州ブロック共闘会議
奈良

「解放新聞」(2024.11.05-3118)

とりくみを交流し、水平社の歴史などに学んだ(9月20日・奈良市)

とりくみを交流し、水平社の歴史などに学んだ(9月20日・奈良市)

 【奈良支局】 部落解放地方共闘近畿ブロック・九州ブロックは9月20、21日、第35回交流会を奈良市のホテル日航奈良を主会場にひらき、各加盟組織から86人が参加した。

 各ブロックを代表して、村井一成・議長(京都地方共闘会議議長)が、厳しい差別の実態などを訴え、「差別は犯罪。二度と悲劇がくり返されないよう、あらゆる差別の撤廃に向けて闘いをすすめていこう」とあいさつ。下町和三・議長(鹿児島県民会議議長)が、鹿児島での自衛隊基地建設で住民の日常生活に支障をきたしているが、防衛省の対応が不誠実であることや、鹿児島県警による公益通報者の逮捕問題を紹介、権力の監視の必要性を切実に感じている、と語った。

 開催地を代表してあいさつした水野仁・連合奈良会長が、部落解放同盟奈良県連と奈良平和フォーラムの三者で奈良県ヘイトスピーチ規制条例の制定にとりくんでいることを報告。来賓を代表して、小林美奈子・中央共闘会議事務局長が、「地方共闘会議と連携を強め部落差別の解消にとりくむ」と決意をのべた。

 基調提案を髙橋定・近畿ブロック事務局長(大阪府民共闘会議事務局長)がおこない、▽「人権侵害救済法」制定▽狭山事件の再審と「再審法」改正実現▽公正な採用選考の徹底▽戸籍等の不正取得防止―などのとりくみを提起。各ブロックの活動報告を熊本県民会議の徳富幸平・会計監査、滋賀県民会議の丸本千悟・副議長がおこなった。

 基調講演では、奈良県連の坂本憲秀・書記長が「奈良における部落解放運動の現状と課題」として、「両側から超える」運動の具体化について提起。水平社博物館の駒井忠之・館長が「人の世に熱と光を―水平社創立の思想を未来へ―」と題して講演した。

 2日目は、2班にわかれて、御所市の水平社博物館と、橿原市のおおくぼまちづくり館を見学した。

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)