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NEWS & 主張

人権保育の深化へ実践生かそう
第45回全国人権保育研究集会

「解放新聞」(2024.11.15-3119)

部落差別をはじめ、あらゆる差別の現実や子どもをとりまく社会変化を捉え、積み重ねた実践を生かす人権教育を広げていこうと確認した(10月26日・徳島市)

部落差別をはじめ、あらゆる差別の現実や子どもをとりまく社会変化を捉え、積み重ねた実践を生かす人権教育を広げていこうと確認した(10月26日・徳島市)

 第45回人権保育研究集会を10月26、27日、徳島市・アスティとくしま多目的ホールをメイン会場にひらき、22府県から1136人が参加した。「「部落差別をはじめとするあらゆる差別の現実から学び、人権保育を創造しよう」〜保育所・幼稚園・子ども園・地域・家庭のすべてに反差別・平和・人権の視点を〜」を集会テーマに、全体会での報告・記念講演や、「子育て支援と地域ネットワーク」、「被差別当事者の願いと人権保育」など八つの分科会で、差別の実態から出発した人権保育の実践を交流し、学びを深めた。主催は、第45回全国人権保育研究集会中央実行委員会と現地実行委員会。

 全体集会で主催者あいさつした中央実行委員会の松谷操・実行委員長は、徳島市の旧同和保育所施設で展開される阿波木偶箱まわし「人形のムラ」のとりくみを紹介し、人権保育の実践を柱として地域の文化を守り育てるとりくみを各地で広げようとよびかけ。子どもたちをとりまく社会の変化のなかで積み重ねてきた実践を生かし、すべての子どもの育ちを保障する人権保育の深化をめざして学び合おうとのべた。

 基調提案は中央実行委員会の藤澤君江・事務局長がおこなった。

差別や子どもの実態から出発しようと

 現地実行委員会から島和久・実行委員長(部落解放徳島地方共闘会議議長/日本労働組合総連合会徳島県連合会会長)のあいさつに続き、県から志田敏郎・副知事、市から瀬尾守・第2副市長、全国人権教育研究協議会の戸田雅威・代表理事が来賓あいさつ。司会は中原サヲ江・徳島県連副委員長が務めた。

 地元報告は長瀬祥子さん(自治労美馬(みま)市職員労働組合連合会/県美馬市立美馬認定こども園)が「身近な人と関わりながら互いのよさに気付き、自分も友だちも大切にできる保育をめざして」と題し報告。記念講演はにじいろi―Ru(アイル)の田中一歩さん、近藤孝子さんが「「性の多様性から『じぶん』について考える」〜誰もが排除されない社会をめざして子どもたちとの出会いからみえてきたこと〜」と題し講演した。

 全体会では、あいさつに先立ち谷田加代・全国人権保育連絡会事務局長(当時)に黙とうを捧げた。(詳報を掲載予定)

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