「解放新聞」(2024.11.25-3120)
狭山事件の寺尾不当判決(確定有罪判決、1974年10月31日・東京高裁)から50年を迎え、11月1日午後、狭山事件の再審を求める市民集会を東京・日比谷野外音楽堂でひらき、1300人が結集。袴田事件再審無罪に続き、狭山事件の証人尋問―再審を実現し、完全勝利へ闘い抜こうと誓い合った。集会後はデモ行進した。各地の代表による東京高裁、東京高検への要請行動もおこなった。
主催は、同集会実行委。
石川一雄さんは、袴田巖さん無罪を喜びつつ来年の春までには決着をと、石川早智子さんは、寺尾不当判決50年、えん罪や「再審法」に光が当てられる今度こそと訴えた。大阪府民共闘会議と川崎地区共闘会議からは、檄布が手渡された。
ピースボートの松村真澄さんの司会で、西島部落解放同盟委員長が開会あいさつ。政党から立憲民主党の近藤昭一・衆議院議員、社会民主党党首の福島みずほ・参議院議員、れいわ新選組からは共同代表の櫛渕万里・衆議院議員、大島九州男・参議院議員があいさつ。立憲民主党の吉川元・衆議院議員(代理)も出席した。
狭山事件再審弁護団からは竹下政行・事務局長が、小野順子、小島好己、河村健夫、指宿昭一の各弁護人を紹介、万年筆インクの鑑定から証人尋問と証拠開示の要請へ、再審をめぐる情勢の変化と今後の見通し、期待をのべた。基調報告は片岡部落解放同盟副委員長。
連帯アピールでは、袴田巖さんの姉の袴田ひで子さん、袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会の山崎俊樹さんはじめ、足利事件、東住吉事件、今市事件、湖東記念病院事件の各えん罪被害者が発言した。
狭山事件の再審を求める市民の会からは、鎌田慧・事務局長がアピール。
小林美奈子・部落解放中央共闘会議事務局長(日教組書記次長)が集会アピールを提案し、参加者の拍手で採択。赤井部落解放同盟書記長の音頭で団結がんばろうをおこなった。東京高裁横を通るコースをデモ行進し、石川さんの無実と再審開始を訴えた。 (次号で詳報予定)
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