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NEWS & 主張

石川一雄さんの遺志を継ぎ、第4次再審で勝利を
〜石川早智子さんを支え全力で〜

「解放新聞」(2025.03.25-3133)

石川一雄さん。(24歳で不当逮捕され、獄中で30年以上、保釈後も30年以上、不撓不屈の精神で60年以上もえん罪を訴え、闘い続けた。遺志を継ぎ、全国の仲間の力を合わせて第4次再審で無罪判決をかちとろう(写真は2020年11月撮影)

石川一雄さん。(24歳で不当逮捕され、獄中で30年以上、保釈後も30年以上、不撓不屈の精神で60年以上もえん罪を訴え、闘い続けた。遺志を継ぎ、全国の仲間の力を合わせて第4次再審で無罪判決をかちとろう(写真は2020年11月撮影)

 無実を60年以上も叫び、狭山再審を訴え続けてきた石川一雄さんが、3月11日午後10時31分、埼玉県狭山市内の入院先、入間川病院で死去した。86歳。誤嚥性肺炎だった。死去にともない第3次再審請求審は終了。妻の石川早智子さんが闘いを継ぎ、狭山第4次再審闘争が始まる。再審無罪へ全力をあげ、闘い抜こう。

 石川さんは1963年5月23日、差別意識にもとづく被差別部落への見込み捜査のなかで別件逮捕され、狭山事件で女子高校生殺害の汚名を着せられた。無期懲役の確定判決(1974年10月31日、東京高裁)いらい50年以上も事実調べが実施されないなか、今年3月4日の第64回三者協議を経て、ようやく東京高裁が、国語能力、筆跡、法医学の鑑定や、石川さん宅で発見されたという被害者の万年筆インクについて、鑑定人尋問の採否を4月にも判断するかと山場を迎えた矢先だった。無念にも第3次再審請求審は終了となった。

 部落解放同盟は3月13日午後、東京・中央本部で拡大全国狭山活動者会議・狭山住民の会全国交流会をオンライン併用でひらき、23都府県128人が結集。黙とうを捧げ、竹下政行・弁護団事務局長の報告を受けて、第4次再審勝利と今国会での「再審法」改正に決意を固めた。

 石川一雄さん追悼集会は4月16日13時、東京・日本教育会館。狭山事件の再審を求める市民集会は5月23日13時、東京・日比谷野音でひらく予定。

 日弁連主催の「今国会での再審法改正の実現を求める院内会議」は本紙発行日の3月25日12時〜13時半(日弁連サイトの案内ページから、参加用URLでZoomウェビナー配信にアクセスを)。

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