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県内の差別事件を報告〜根強い差別意識が浮き彫りに
鳥取

「解放新聞」(2025.05.15-3138)

差別事件の内容やとりくみを共有した(2月23日・鳥取県倉吉市)

差別事件の内容やとりくみを共有した(2月23日・鳥取県倉吉市)

 【鳥取支局】 県連は2月23日、「2024年差別事件報告・人権確立をめざす県民集会」を倉吉市の倉吉体育文化会館でひらき、180人が参加した。

 集会では、①高齢者施設での、「この、同和が」という差別発言②県主催の講演会に寄せられたアンケートへの、賤称語を羅列した差別記載③町議会議長あてに届いた「部落がわかるようにしてほしい」という内容の差別手紙、について報告、課題が提起された。

 ①では、事件の背景に、日頃から施設内で「だれが部落出身か」を教えあう状況があったことなど、根強い差別意識があった。施設内で注意しあう関係づくり、差別事象に対応できる組織づくりや研修の実施が課題。③の手紙では、「私の家に同和は入れたくないので、町が配っている書類に見てわかるようにしてほしい」などと書かれていた。町では、差別事象対策委員会や議員全員での会議をひらくなどの対応がとられたことも報告された。

 報告のあとは、部落解放・人権研究所の谷川雅彦・代表理事が記念講演し、「差別事象は悪質化している。だからこそこうした報告会でとりくみをはかることが重要」とのべた。

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