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事実調べの実現を〜狭山現地で犯行経路を調査
同宗連

「解放新聞」(2025.11.05-3155)

狭山市駅を出発点に確定判決による犯行経路を現地調査した(10月21日・埼玉県狭山市)

狭山市駅を出発点に確定判決による犯行経路を現地調査した(10月21日・埼玉県狭山市)

 『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議(「同宗連」)は第39回「狭山」現地調査学習会を10月20、21日、埼玉県狭山市の富士見集会所でひらき、34人が参加した。石川早智子さんの思いを聞くとともに、狭山事件の真実と現状、課題を学び、確定判決の犯行経路を現地調査。石川一雄さんの無実を確認した。自白に合わせた矛盾に満ちた確定判決であり、事実調べ・再審を求める決意を新たにした。

 閉会後は、代表者が東京を訪れ、公正な裁判、事実調べ・再審開始を東京高裁に要請。東京高検には全証拠を開示するよう訴えた。

 開会で、和田惠久巳・「同宗連」企画委員長は「宗教者として、まずみずからの差別を認識し、差別を見抜く力を養う場」と現地学習の意義を強調。「部落差別にもとづくえん罪事件」「無実と確信し、見えない手錠が外れることを願って毎年開催している」と語り、現地を歩き、肌で感じながら学びを深めるよう訴えた。

 講師は、石川早智子さん、小野寺一規・埼玉県連書記長、安田聡・中央狭山闘争本部事務局次長。2本のDVDを視聴。分散会や交流会も実施した。現地は安田事務局次長が案内した。

 えん罪の背景にある部落差別と司法の実態、確定判決の疑問―再審の争点を学習。判決は自白頼りであり、取り調べの実状や、万年筆が石川さん宅で押収され、被害者のものとされている実状、非識字者だった石川さんが脅迫状を書いたとされている実状など、事実調べをさせる重要性を確認した。

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