【山口支局】 宇部市が「宇部市人権尊重のまちづくり条例」を10月１日に公布・施行した。山口県内で初。条文には人権侵害行為の禁止も盛り込まれた。

　条例は、「すべての人の人権が尊重されるまちを実現することを目的」とし、前文では「主体的に行動することで、誰もが生きづらさを感じることなく、安心して暮らせる共生社会を実現するため」制定したとの決意を示している。

　「不当な差別」の定義では、「年齢、性別、性的指向、性自認、出身、障害その他の事由を理由とする差別」とし、部落差別は「出身」に該当する。

　条例制定は山口県連が長年にわたり要望してきたもので、篠﨑圭二・市長が積極的に推進。９月29日の市議会で、全会一致で可決された。県連は、ひきつづき県はじめほかの市町での人権条例制定に向けて全力でとりくむこととしている。