
「解放新聞」(2026.10.15-3190)
【福岡】 (公社)福岡県人権研究所顧問だった林力さんを偲ぶ会が9月19日午後、福岡市の県中小企業振興センターでひらかれ、およそ160人が出席。会は、福岡県人権・同和教育研究協議会、(公社)福岡県人権研究所、部落解放同盟福岡県連合会、同和問題にとりくむ福岡県宗教者連絡協議会、部落解放共闘福岡県民会議、福岡県企業同和問題推進連絡会で構成する実行委が主催した。
主催者あいさつをおこなった県人権・同和教育研究協議会の有光洋・会長は、子どもたちや被差別当事者のおかれた実態や苦悩に寄り添い、教育のあり方を構築する手法は私たちの活動の揺るぎない背骨となっている、と功績を語り、同和教育・人権教育の推進に全力を尽くす、と哀悼の言葉をのべた。実行委員会代表あいさつは組坂繁之・福岡県連執行委員長(中央本部顧問)がおこない、林さんが同和教育にとりくむきっかけとなった「福岡市長選挙差別事件」や林さんとの交流を回顧。部落差別やハンセン病回復者・家族への差別をはじめ、あらゆる差別と向かい合った生涯と志を胸に刻み、みなさんとともに頑張る、とのべた。
つづいて、「生涯一教師 林力さんに学ぶ」として西日本新聞社の前田隆夫・論説委員も、ありし日の林さんの姿を語った。ハンセン病家族訴訟原告団で団長をつとめた林さんとともに闘った黄光男(ファン・クァンナム)・同訴訟原告団副団長も登壇して、林さんの言葉「恥でないことを恥とする時、それは本当の恥になる」を紹介し、ハンセン病家族が受けた差別による人生被害を先頭で訴えた林さんの姿を回顧した。閉会を前に、遺族を代表して古長美知子さんがあいさつ。会へのお礼をのべるとともに、父である林さんの同和教育や識字運動にとりくんだ姿やハンセン病家族として苦悩した姿を語り、差別に声をあげ、ともに生きていく社会をつくりたいと決意をのべた。

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