東京高裁が鑑定人から説明聞く

再審段階で初めて
 東京高裁第5刑事部の高橋省吾・裁判長らは、11月8日午後、高裁内で足跡に関する鑑定書の内容について山口泰・東京大学助教授、鈴木宏正・東京大学助教授に説明を求め、鑑定内容のビデオ、写真、具体的内容などを1時間半にわたり聞いた。鑑定人から内容の説明を聞くのは、再審段階に入って初めてのこと。

1時間半にわたり
 これには狭山事件再審弁護団の山上・主任弁護人、中山・事務局長、藤田、横田、中北、青木の各弁護人も同席し、足跡に関する新たな補充書を12月末に提出することを示した。脅迫状に関する新証拠の齋藤鑑定についても、同様の機会を設けることを要請した。また、証拠開示についても10月26日の折衝の内容を高橋裁判長に説明した。
 足跡に関する新証拠は9月末に提出したもので、「3次元スキャナを用いた足跡石膏型の計測に基づく鑑定書」。再審棄却決定は、石川さん宅から押収した地下足袋と現場足跡について「関根・岸田鑑定」のいう「破損痕」の一致を最後のよりどころとしている。これにたいし、弁護側新鑑定は立体形状写真をもとに、現場足跡が破損痕を論じられるほどの証拠価値をもたないこと、関根・岸田鑑定の「破損痕」比較の問題点を明らかにした。