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狭山弁護団が最高裁・最高検へ
9月末に補充書提出と

「解放新聞」(2003.03.10-2110)

 狭山事件再審弁護団は、二月二十七日午後、最高裁判所で永井敏雄・調査官と面会し、殺害方法、筆跡などの新証拠と補充書を九月末に提出することを申し入れた。

現在補充書を
審理中と回答

 最高裁は、現在、昨年十月末に狭山弁護団が提出した補充書を審理中であるとし、島田仁郎・裁判官が主任であることを示した。また、昨年十二月二日に弁護団が申し入れた証拠開示勧告については、補充書にも詳細な同様の主張が付されているとし、現在、検討中とのべた。
 十二月四日に検察官がさいたま地方検察庁、埼玉県警へいき、残された証拠がないかどうかを徹底的に調査をしていると弁護団は裁判所にのべた。
 この日の面会には、山上・主任弁護人、中山・事務局長をはじめ藤田、横田、中北、北村、福島の各弁護人が参加した。

未開示分を通知と

必要な時間についても
すみやかに回答すると

 狭山事件再審弁護団は、二月二十六日午後、東京高等検察庁の中山純二・検事に会い、証拠開示について折衝した。中山検事は、二~三メートル、段ボール箱六箱分の証拠が存在するとの前任者の答弁があるが、すべてが未開示のものではないとしながら、どれが未開示のものか調査中であり、どの程度の時間があれば明らかにできるか、すみやかに回答したいとした。
 「証拠リスト」のあつかいについては従来どおり(これまで、捜査に影響、プライバシーにふれるなどを理由に拒否してきた経緯がある)と答えたものの、プライバシーなどの問題はクリアーできている、という弁護団の主張には反論できなかった。
 また、十二月四日には、さいたま地検、埼玉県警を訪れ、残っている証拠がないかどうか確認したことも、あわせて明らかにした。
 これには、中山・事務局長、藤田、横田、北村の各弁護人が参加した。