石川一雄さんのメッセージ
「解放新聞」(2005.2.14-2206)

 2・7再審棄却25か年を糾弾し、全国の仲間へ支援を訴える石川一雄さんのメッセージを掲載する。新100万人署名を達成させ、狭山再審を実現しよう。

 今、中央本部では、狭山闘争強化月間として、100万人署名と、鑑定人尋問の実現を目指して全支援者に呼びかけている中、私自身も今の裁判で事実調べを何としても勝ち取らねばと不屈に闘っているわけでありますが、他方、支援者各位も、2・7集会をはじめ、精力的に諸活動を展開して下さっている由に、心強く感謝の一言でも申し上げられたらと一筆執らせて頂いた次第です。
 皆さんもご承知の様に、特別抗告審も、いよいよ大詰めを迎え、多分私の生死の分かれ目も、この1〜2ケ月でありましょうことから、皆さんにも、もう一踏ん張り、頑張って頂かねばなりません。斎藤一連鑑定中の特に補遺に依って私の自白前に、警察当局は既に封筒・脅迫状の中で、万年筆が使用されていたことが明らかになっていたばかりでなく、警察側の「関根・吉田鑑定」に於いて「少時」の背後に抹消文字の存在を確認していたことを、斎藤鑑定士によって、発見に至ってみれば、最早、最高裁は、その真実究明のために「事実調べ」を行う以外にないと確信いたします。
 言及するまでもなく、この様な重大な新証拠が次々に明らかになっているにも拘らず「真実」をウソで塗り固め「真実」を捻じ曲げた、彼の寺尾判決以降、一度も私の「真実」の「声」と「証拠」を真摯にみようとせず、今日に至ってしまった司法に対し憤りを禁じえません。従って前述の様に、もはや「事実調べ」を行わずに本特別抗告審の決定を行うことは、法のもとの平等という価値基準からしても万死に催するといわねばなりません。
 故に不正義の差別裁判には、正義の徹底糾弾と共に司法の府である最高裁を厳しく追及せねばならないのです。依って現在の特別抗告審に於いて最高裁は、東京高裁の高木・高橋の差別決定の取り消し、再審開始の決定は当然のことであり、同時に最高検が隠し持つ私の無実を示すであろう全証拠の開示勧告、命令も出させなければなりません。
 これまで再審で無罪が確定したえん罪事件では、何れも其れまで隠された無実の証拠が開示されることで再審が開始されるきっかけとなっておりましたし、証拠開示は最大な鍵なのです。然しこと私の狭山事件では、「積み上げれば2〜3メートルにもなる」という事件に関する証拠を検察が隠し、弁護団から、審理に必要として何度証拠開示請求がされても、この膨大な量の証拠をだしてくれないことを私は全国民の皆さんに知って貰いたく、この点を強調して訴えるものであります。元より、検察の手持ち証拠は、公的機関が、公的用件として私たち国民の税金で収集した物であり、私や、弁護士が「見せて貰いたい」というのは当然の権利であり、また、検察はそれらを見せる義務があります。公平・公正な裁判を行わせるためには、証拠の一切を開示するのは当然の事であり、「証拠リスト」や、「全証拠」の開示をすべきなのに、「これは内部文書だから開示義務がない」などと平然と言い放って恥じないのです。もっとも私が無知であったばかりに、ウソの自白を強いられ、今も皆さんに多大なご迷惑をおかけしているのは事実でありますが、その無念をカに変えて、皆さんの御支援を頂きながらこれまで精一杯闘い続けて参りました。
 何れにせよ、今、闘う「舞台」は最高裁にあり、「事実調べ」が行われれば、責任の所在もはっきりしますので、とにかく、今は全力で「事実調べ」を勝ち取るための訴え活動に取り組むことだけです。
 どうか皆さんも、現在の特別抗告審後の裁判は無いと思って、可能な限りご協力下さいますようお願い申し上げて、右2・7集会の挨拶とさせていただきます。

          石川一雄

2・7再審棄却25カ年糾弾
特別抗告審闘争勝利実現 参加ご一同様