5・23不当逮捕42か年を糾弾し
石川一雄さんのメッセージ
「解放新聞」(2005.5.30-2220)

えん罪晴れるまで、とことん闘う

 特別抗告審に於いて、全国の支援者たちは「今度こそ差し戻しが勝取れ、希望も適えられそうだ」ということもあって、心を一つに総力をあげて闘ってきた抗告審闘争も不当極まる棄却とはいうものの、先が見えにくくなった集会だけに、皆さん方の意気消沈も、そして私自信の落胆も否定できませんが、そういう司法当局の厳しい姿勢の中にあって、今日の5・23不当逮捕42カ年糾弾集会に決起して下さった皆々さんに真心込めて感謝の意を捧げるものであります。
 皆さんもこ承知の様に狭山再審闘争は沢山の菟罪性を示す鑑定等が出されたことや、様々な形でマスメディアにも取り上げられるなど、これまでの支援者の闘いの積み重ねが花開く形となって、将に大きな追い風が吹き、全国的なうねりが巻き起こりつつあったので、私も今度こそ裁判所も司法の府として真摯に受け止め、異議審の審理不尽の不当性を速やかに認め、事実審理を行うために、東京高裁に「差し戻す」決定を出すものと思っていましたが、最高裁は「有罪ありき」で、どのような判断をしたら、「棄却出来る」か、3年がかりで証拠にも承認されていないものを持ち出してきたのであります。決定文を読むと、最高裁こそが狭山差別裁判の元凶であり、腸が煮えくり返る思いの憤りを禁じ得ません。
 然し乍ら、私は打たれ強いので、第3次、否、菟罪が晴れるまで、とことん闘い抜く所存ですが、次の裁判闘争ともなれば、絶対に必要不可欠なのが、新証拠の発掘です。従って私は検察庁が隠し持つ全証拠の開示と裁判所に対しては、その勧告を出すよう強く迫って参るつもりです。その意味で、皆さんにも要請行動や世論への喚起等が勝利への核心であり、中心軸であるので、今日の集会にご参集下さった各位に其の辺を提起していただいて、速急に行動を起こして貰いたく切に願うものであります。
 元より中央本部でも第3次に向けての進撃として、全領域で狭山闘争を強化すべく、闘いの発展に全力で取組んでいる一方、部落の兄弟姉妹達は「石川命わが命」として権力犯罪を世に知らしめるべく、司法と真正面から闘って下さっておりますし、他方、労働者、宗教者、住民の会、市民、一般大衆においては、創意工夫し、私石川一雄の無念を晴らすために、多大なご尽力を下さっておりますので、私も皆様方のこ支援を心強く思いつつ、第3次に備え、もうすでに踏み出しているところです。
 どうか次の再審闘争にも更なるご協力下さいますよう此処に再度お願い申しあげて右石川一雄の決意と致します。

二〇〇五年五月二十三日
石川一雄
5・23不当逮捕42カ年糾弾集会に決起された皆様へ