<月刊「狭山差別裁判」374号/2005年2月>

100万達成へあと一息!新100万人署名を早急に集め、
一日も早く最高裁に提出しよう!

 最高裁に公正裁判−事実調べを求める新100万人署名の早期達成にむけて、各地で取り組みがはじまった。狭山事件の再審を
求める市民の会 (代表・庭山英雄弁護士、事務局長・鎌田慧)では、特別抗告審の情勢が大詰めをむかえ緊迫していることを
ふまえ、早急に100万人を達成し、最高裁に提出し、学者・文化人・ジャーナリストなどによる記者会見を開くなど最高裁に強
くアピールしていきたいとしている。これにこたえて、全国各地で新署名をひとりでも多くの人に、そして、一日でも早く集めきることが当面の最大の課題である。
 新署名は、鎌田さんや庭山弁護士、作家の灰谷健次郎さんや映画監督の新藤兼人さんら学者、文化人らが呼びかけ人として狭山事件の公正な裁判を求めるものであるが、具体的にはこの第2次再審で、最大の焦点となっている斎藤保・指紋鑑定士による一連の鑑定結果についての証拠調べ、鑑定人の尋問など事実調べをおこなうよう求めるものである。
 元栃木県警鑑識課員であった斎藤鑑定人は、長年犯罪鑑識にたずさわってきた経験、知識をもとに、狭山事件で犯人の残した脅迫状の封筒に書かれた「少時」が万年筆によるものであるということ、そして、この「少時」の周辺に万年筆で書かれ消され
た抹消文字があると鑑定した。この鑑定結果は、脅迫状は家にあったボールペンで書いたものとした有罪判決を根底からくつがえし、万年筆と無縁であった石川さんが脅迫状を書いた犯人でないことを明白に示す新証拠である。ところが、再審請求、異議申立を棄却した東京高裁の決定では、斎藤鑑定について、ただ「推測の域を出ない」「独断に過ぎない」としただけで、きちん
とした理由も示すことなくしりぞけている。とくに真犯人が万年筆を使用していたことを示す「抹消文字」や「2条線痕」の存在についてはまったく無視しており判断すらしていない。
 この棄却決定の取り消しを求める特別抗告審で、弁護団は昨年十月、斎藤保・指紋鑑定士と同じ元警察鑑識課員で指紋検査のベテランである斎藤正勝・指紋鑑定士による鑑定書を最高裁に提出した。斎藤正勝鑑定も、犯人の残した封筒に書かれた「少時」部分が万年筆インクによって書かれたものであること、封筒に数回にわたって万年筆で書き直された痕跡が認められると結論づけている。さらに、元大阪府警科学捜査研究所で長年文書鑑定をおこなってきた奥田豊・鑑定人も文書鑑識という視点から、この封筒の「少時」部分の筆記用具が万年筆であると鑑定した。注目すべきは、「少時」が万年筆で書かれたものであるということを3人の元警察鑑識課員が鑑定しているということだ。もはや「独断に過ぎない」とは裁判所もいえないはずである。2月13日放送のテレビ朝日「ザ・スクープスペシャル」も、この斎藤鑑定を「42年目の真実」としてとりあげている。弁護団の努力の成果であるこれら新証拠を学習し、闘いの糧にして、もう一度、狭山事件の唯一最大の物証である脅迫状・封筒に焦点をあて、そもそも、脅迫状の筆跡と石川さんの筆跡が明らかに違うこと、字を書けなかった石川さんが脅迫状を書いたはずはないこと、そして、科学捜査に長年たずさわってきた元鑑識課員らが、筆記用具に万年筆が使われており、石川さんでは考えられないと鑑定していることを広く訴え、早急に新署名を集めよう!

新署名用紙はここからダウンロードできます(PDFファイル)


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