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<月刊「狭山差別裁判」382号/2005年10月>

狭山リボンバッジ、シンボルマークを活用し
第3次再審にむけて運動の輪をさらにひろげよう!

 4年後に始まる裁判員制度について新聞などでもとりあげられることが多くなっている。一方で、鹿児島県志布志町での公選法違反事件をはじめ、人権無視の取り調べや不当逮捕、誤認逮捕・えん罪も後を絶っていないという現実を忘れてはならない。「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄則をどう徹底するのか、弁護側の権利をどう保障し、えん罪を防止するかという議論こそが必要だ。警察の取り調べの可視化や代用監獄の廃止も今後の重要な課題となってくる。現代版の治安維持法といわれる「共謀罪」も、年明けの通常国会でふたたび問題になる。「共謀罪」反対の世論を大きくしなければならない。
 このような時期であるからこそ、狭山事件の真相とともに、身近なえん罪の問題などを通して、日本では司法制度における人権の確立が問われていることを訴えることが必要である。
 10月29日におこなわれた狭山勝利にむけた徹底討論会においても、狭山を闘う一人ひとりが、さまざまな市民運動に関心を寄せ、参加しながら狭山を広げていくことの必要が提起された。他のえん罪事件にかかわりながら、おたがいに支援・連帯の輪を広げている活動報告も出された。えん罪の真相にしても、司法権力の不当性にしても、背景にある部落差別というときにも、具体的に現実から出発して訴えていかなければならない。
 10月30日には、狭山市内の旧入間川小学校跡地において、狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会の主催によるはじめての現地での全国規模の市民集会がおこなわれた。地元の狭山市長も出席し、「第3次再審にかけた願いが司法に届くように祈念する」とあいさつし、地元新聞をはじめとして大きく報じられた。入間川小学校は石川さんが通った小学校であり、その跡地に43年目に立ち、鎌田慧さんと対談した石川さんは、部落差別によって教育を奪われた生い立ちと再審にむけた決意を語った。参加者全員が狭山現地で、もう一度、原点にかえって第3次再審を闘うことを確認した。
 狭山事件再審弁護団は、第3次再審請求の申し立てにむけて、新証拠の準備をすすめながら、確定判決となっている2審・寺尾判決の誤り、第2次再審請求審の特別抗告棄却決定にいたる各裁判所の棄却決定の誤りを、証拠判断の面からも、再審の理念からも徹底して批判する作業を積み重ねているところである。あらたに9人の弁護人が弁護団に加わり、中山武敏・主任弁護人とともに、中北龍太郎弁護士が事務局長に就任し、第3次再審請求にのぞむ。狭山事件の公正な裁判を求め、再審開始と石川さんの無罪を実現するために、まず、わたしたちがしなければならないことは、こうした第3次再審に取り組む弁護団の活動を物心両面でささえることである。
 同時に、狭山事件がえん罪であり、石川さんが無実であること、有罪判決と棄却決定の誤り・不当性を具体的に訴え、再審を求める世論をひろげることである。とくに学習・教宣を強化するためにも、活動をささえる財源作りのためにも、本誌「狭山差別裁判」の購読・活用をぜひ拡大してほしい。
 狭山事件の再審を求める市民の会(代表・庭山英雄弁護士)では、漫画家の石坂啓さんによる石川一雄さんのイラストを狭山シンボルマークとして、チラシやポスターなどに活用していくことを呼びかけている。また、狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会では、SAYAMAの文字をあしらった縁のリボンバッジを一人ひとりがつけて、狭山再審をアピールするという「狭山再審リボンキャンペーン」を呼びかけている。リボンバッジを一人ひとりがつけるとともに多くの人にひろげよう。創意工夫をこらして、第3次再審にむけて草の根の世論づくりをすすめよう。


月刊狭山差別裁判題字 

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