暴走族の中傷に悪用
トイレ扉に差別落書き
町職員が点検で発見
「解放新聞」(2002.10.28-2092)
【香川支局】宇多津臨海公園西側男子トイレで八月二十日、個室扉の裏側に差別落書が発見された。
落書は、「西讃連合 ツブス 与北くそ部落 高松平山国州参上」というもので、警察に問い合わせてみると、「西讃連合」は実在する暴走族の団体だった。「平山国州」は実在しないこともわかった。
暴走族どうしの争いかどうかは別として、人を誹誘中傷するさいに、部落を使ったことは事実であり、宇多津町は「事態を真摯に受け止め、部落問題を正しく認識できる環境づくりに、よりいっそう力をいれていきたい」としている。
宇多津町は、毎月一回、差別落書の点検をおこなっており、今回も、午前十一時から保健福祉課職員二人が点検にまわっていた。職員は十一時四十分にこの落書を発見し、写真撮影。保健福祉課長に連絡後、残りの点検を済ませて役場に戻った。
その後、坂出市協に連絡し、市協、県連、宇多津町公園担当職員で現場を確認、写真撮影をおこない、落書を消去した。
発見当日、清掃員が現場を清掃したさいには、ドアを開放していたために気づかなかった、と証言している。
県連は、「宇多津町だけで差別落書が多発しているとは思えない。ほかの市町でも発生しているのではないか。宇多津町は、差別落書への対応や管理体制がきちんとされているから早急に発見される」との認識を示した。今後もとりくみを継続するよう求めた。
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