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地名・人名を問うメール
中央本部のホームページに
興味本位で「結婚」を語り
「解放新聞」(2002.11.18-2095)

 

 【高知支局】中央本部に九月一日夜、高知市在住の女性から、結婚したいので京都の部落の地名・人名を教えてくれという主旨のメールが送られてきた。
 メールは、「部落地域がどこにあるか地名・人名をUPしたHPの件」とし、「来年結婚して京都市内に住むことになりそうです。
慎重に住む場所を決めたいので京都府内の、特に京都市内の状況を知りたいです」という内容。送信者は、自分の名前や住所を明らかにしていた。
 中央本部から連絡を受けた高知市連絡協議会は翌二日、高知市に本件の調査を要請。高知市の同和対策課と人権啓発課はメールを送った本人に連絡し、送信を認めたので事実確認と啓発をおこない、「中間報告」を発表した。
 中間報告書は、本人が差別メールを送信したきっかけについて「学生時代の同和教育の知識からであり、結婚差別があることはよく知っていた」、(部落の地名や人名が)「実在すれば見てみたい」という興味本位の意識が働き、「実在すればただしていくという正義感からではなかった」とのベている。
 高知市は「『結婚』を理由にしたのは部落差別がハッキリと現れる、こうした行為は差別意識が存在していたと判断せざるを得ない」と強調。「知識としての同和問題から抜け出すことができず、過去の問題、現実感のない課題としてしか捉えきれなかった」ことを本件の背景とした。また、中央本部についての悪質な書き込みをつづける掲載者の存在と、これを排除できない現状も指摘した。
 本人の反省と決意、高知市の見解も報告されており、高知市連絡協議会は、原因、背景などの追及や確認など行政をまじえた学習会をおこなう方針。


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