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部落問題資料室
NEWS & 主張
あらためて「反省文」を
日本マネジメント協会講師差別事件で
糾弾会で問題指摘
「解放新聞」(2005.7.18-2227)
 日本マネジメント協会N講師による差別講義事件の第1回糾弾会を、6月27日、東京・中央本部でおこなった。さまざまな指摘をするなかでN講師はあらためて「反省文」を書き、問題を掘り下げることになった。協会側にたいしては、事実関係が明らかにならない時点で安易に謝るような姿勢や体質を批判し、「問題のとらえ方が不十分」であり、「エセ同和」の温床になる典型だと指摘した。
 N講師の問題を協会全体の問題として受けとめ、課題を共有していく姿勢を探化すべきだと指摘、あらためて「協会側の見解」の提出を求めた。
 糾弾会には、マネジメント協会から、N講師、相澤健太郎・取締役、小林誠一・プランナーが出席した。解放同盟側は、根本勝雄・千葉県連委員長、藤本忠義・東京都連副委員長ほか、中央本部から谷元書記次長ら8人が参加した。また、東京人権啓発企業連絡会から富周勇二・理事長ほか4人が同席した。
 糾弾会では、事前にN講師の「自己分析書」と協会側の「お詫び」文書をもとにおこなわれた。同盟側は、N講師にたいしては、具体的な内省を深めてもらうために、再度「クレーム対応能力」というテーマの話に部落差別発言で抗議された銀行の事例を選んで講演を組み立てる必要があったのか。受講者に何を訴えたかったのかと提起した。さらに、過去の銀行への抗議行動の発端となった「特殊部落」という発言についての理解やどこまでの意識をもって事例としてあげたのかをただした。

「不用意」に発言したと
糾弾会でN講師が弁明

 日本マネジメント協会N講師による差別講義事件(2198号、2217号既報)は、昨年10月に千葉県K市の新任係長研修で、(株)日本マネジメント協会のN講師が「クレーム対応能力」というテーマでの講義中に、部落差別発言への抗議行動をケースとして引き合いに出し、最後は「手打ち」をしたと発言した。受講者からの抗議で、研修の内容が明らかになった。
 2回の確認会をへて、今回の糾弾会にとりくんだ。
 糾弾会でN講師は、「クレーム対応には、ごめんなさいでは済まない大変な問題もあることを理解してほしかった」とのべた。また、意識せずに「不用意に」発言してしまったが、「当初から差別する意図はなかった」ことを強調した。

差別を助長する講義

 同盟側は、差別しようと講演しているのではないことは承知している。しかし、抗議がなければそのままにしたということもいえる。
 問題の核心は、受講生に部落問題を正しく理解してもらうために、この事件を題材にしたわけではない点。N講師の取りあげた姿勢が問われており、部落問題への理解を促す方向ではなく、「やっかい、大変な問題」という「クレーム対応」の事例として説明されていた。だから、「言葉の言い換え」で「手打ちをした」という表現になったのではないかと指摘した。
 また、差別をしようという意識がなくても、差別にたいする無知、無理解が誤った結論を導き出すことはある。「特殊部落」という言葉でどれだけ被差別部落民が傷つくかということをのべることなく、これだけすごい抗議を受けたということに力点を置いたものとなった。
 聞く側に部落問題を「やっかいな問題」として印象づけ、差別を助長する講義になった。このことの重大性を認識すべきである。
 さらに、30年前に勤務していた銀行で起きた「差別事件」での掘り下げが不十分であったことが、今回の講義の底流にあると指摘した。

 

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