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部落問題資料室
NEWS & 主張
さらに無実を確信
同宗連が第20回現地調査
「解放新聞」(2005.11.21-2245)

 『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議(議長教団・世界救世教いづのめ教団)は、10月27、28日、第20回「狭山」現地調査学習会をおこない、13教団と3県同宗連から40人が参加した。石川一雄、早智子さんの話と講演、フィールドワークや交流会をおこない、狭山事件の真相と石川さんの無実を確認しあった。最終日には、全体会がおこなわれ、「自分の目と頭で考えることが大事だ」など無実を確信する感想が聞かれた。
 第1日目は、議長教団を代表して山根賢治・事務局長があいさつし、「宗教者としてなにができるか考える場としてほしい」とのべた。つづいて、曹洞宗が制作した狭山事件を描いたビデオ研修のほか、石川一雄、早智子さんから訴えがあった。また、日本基督教団の丹波二三夫さんが「部落差別と狭山事件―石川さんは、無実だ」と題して講演し、埼玉県連の小野寺一規・事務局長が「狭山事件の現状と今後の課題」を講演した。
 石川一雄さんは、無学であったために犯人にされた悔しさと無実を確信した看守夫妻によって文字を学んだことに感謝しているとのべ、第3次再審に勝利して夜間中学へ行きたいと抱負を語った。

自白コースも回り
狭山で現地調査と学習

 同宗連の狭山現地調査学習会(10月27、28日)で、早智子さんは、「元気で3次再審に挑む」と決意をのべるとともに、裁判官は、「女は男に黙ってついていくものと思っているのか。当時は、まだ男と女が気軽に一緒に歩ける雰囲気はなかったはずで、不良と見られた」「女子高校生が見知らぬ男についていくことはない」と体験に即して裁判官の差別的感覚を批判した。
 丹波さんは講演で、1番重要なこととして「参加者が無実を確信すること」とのべ、「宗教者がなぜ狭山事件にとりくむのか」と問いかけた。被差別者とは「われわれの社会の不正や矛盾を暴力的に背負わされている人たちであり、宗教者もふくめてわれわれのおこなってきた不正を、身をもって映し出して生きている人たちのことである」とのべ、同宗連規約の前文をひいて「あなたの一生にかかわる問題として捉」え、立ち上がりを訴えた。
 また、小野寺さんは、狭山事件の歴史をたどりながら、今回の第2次再審の特別抗告棄却決定を具体的にあげ批判した。とくに、証人尋問や鑑定人尋問などの事実調べをおこなわずに「新証拠は証拠価値に乏しい」と非科学的にのべ棄却した、と批判。ルール無視は明らかであり、世論の高まりを恐れたものとのべ、素人判断で鑑定人の鑑定を覆し、証拠調べもせずに確定判決さえ覆す新たな事実認定をしている。これは「最初から棄却ありきの決定だ」と批判した。また、第3次再審について「来春になる。石川さん家族を支え完全無罪をかちとろう」と訴えた。
 2日目には、自白コースを回り、再現した石川さん宅の鴨居では、万年筆発見の経緯のおかしさを確信した。


 

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