新年のご挨拶

人権・平和の旗を鮮明にし
反差別共同闘争を担おう

部落解放同盟中央本部
中央執行委員長
組坂繁之

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年9月の総選挙では、与党が3分の2をこえる議席を確保するという事態となったが、松本龍副委員長は「解放の議席」を守り抜くことができた。同盟員、関係者のこ支援に感謝する。厳しい状況にある国会で、松本龍・衆議院議員、松岡徹・参議院議員(中央書記長)の議席は、ますます重みを増している。国会でタッグを組んだ活躍を期待する。
 「人権侵害救済法」については、1月から始まる通常国会で「パリ原則」に沿った、国際的にも恥ずかしくない中身を持ったものを、なんとしても制定させる必要がある。国権主義、民族排外主義にもとづく主張を許してはならない。こうしたとりくみをてこに、日本での人権の法制定へさらに前進しよう。
 昨年3月、最高裁は事実調べをすることなく、悪辣な論理を展開しながら狭山再審請求にたいし、棄却決定をおこなった。現在、狭山弁護団は9人の新たな弁護人を加え、今春の第3次再審請求へ全力をあげた作業を展開している。こうした活動を支え、一人ひとりがオルグとなって、草の根のとりくみで、大胆に市民に狭山を訴え、大きな世論を創りあげていこう。
 構造改革という名のもとに、多くの人たちの権利が奪われ、セイフティネットは砕かれ、生活が苦しくなるなかで、閉塞感や抑圧感からのがれるために差別をおこなうという事件が増えてきている。また、結婚や就職のさいの身元調査などを目的に、行政書士や司法書士が戸籍などを不正入手し、興信所に売り渡すなどの悪質な事件もあとをたたない。糾弾闘争を通じて、こうした実態を明らかにしていき、人権確立社会をめざそう。
 小泉政権は、戦争への道へ大きく踏みこもうとしている。今こそ、人権・平和の旗を鮮明にし、反差別共同闘争をともに担う多くの人びとともに、「よき日」をめざし、今年も力強く歩みつづけよう。

 

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