新年のご挨拶

09年を勝利の年に

部落解放同盟中央本部
中央執行委員長
組坂繁之

 新年あけましておめでとうございます。
  新しい年を迎えるにあたり、部落解放同盟に結集する兄弟姉妹の皆さん、そして部落解放運動に心を寄せていただき、連帯・協働の取り組みをともにすすめていただいている皆さんのご奮闘にあらためて感謝申し上げます。
  昨年は、世界的な金融危機の影響で、わが国でも工場閉鎖や操業休止とともに、非正規労働者の大量リストラや新卒者の内定取り消し、中小企業の倒産など、私たちの生活をとりまく状況はますますきびしいものになっています。とくに、小泉政権がすすめてきた弱者切り捨ての「構造改革」路線のもとで格差社会の問題は深刻化し、景気対策、雇用対策への無策と、偽装問題による食や住居の安全への不安、後期高齢者医療制度の導入や年金問題の放置、消費税の増税など、いのちや生活が脅かされる社会への不満が増大しています。
  こうした社会への不安、不満は、市場原理優先の社会のなかで、国権主義や反人権主義と安易に結びつき、悪質で攻撃的な差別事件が多発する大きな背景になっています。いまこそ、私たちは部落差別はもとより、あらゆる差別を許さない協働の闘いをすすめ、「人権侵害救済法」の早期制定を求める取り組みを強化していかなければなりません。
  さらに、狭山第3次再審闘争においても、石川一雄さんの無罪をかちとるために、弁護団や共闘団体、住民の会との連携を深め、再審闘争勝利にむけた闘う陣形を再構築していくことが求められています。
  そして、国権主義、反人権主義が横行する政治情況を変革していくためにも、差別糾弾闘争を強化するとともに、何よりも衆議院選挙において、松本龍・副委員長(福岡1区/福岡市東区・博多区)の7選にむけた闘いを組織の総力をあげてすすめていかなければなりません。
  私たちは、昨年来取り組んできた「部落解放運動 再生・改革」全国行動で明らかにされた課題、問題点をお互いにしっかりと論議し合いながら、まさに部落差別撤廃と人権・平和の確立、男女平等社会の実現、そしていのちと生活を守る闘いをすすめる部落解放運動の大道を歩み、本年を勝利の年にするためにともに奮闘しましょう。

 

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