新年のご挨拶

厳しい情勢に抗して、新たな年を
部落解放運動の飛躍の年にしよう

部落解放同盟中央本部
中央執行委員長
組坂繁之

  新たな年を迎え、全国の兄弟姉妹の皆さん、部落差別撤廃と人権確立にむけて、ともに取り組みをすすめていただいている皆様方に、本年を部落解放運動の飛躍の年にすることを、心から訴え、新年のメッセージといたします。
  「部落差別解消推進法」は昨年12月9日の参議院本会議で成立し、12月16日から施行されました。国会に提出された昨年5月以降、中央実行委員会加盟団体や都府県実行委員会が、この法案の実現に向けて、東京集会、国会議員要請行動などの中央行動のほか、地域でも精力的な取り組みをすすめてきました。
  とくに、鳥取ループ・示現舎による「全国部落調査」を悪用した差別事件は、東京地裁での裁判闘争を闘っていますが、この悪質な差別事件をはじめ、いまだに起こる結婚差別などを広く社会に訴え、きびしい部落差別の実態を明らかにしてきたことが、この法律の制定につながりました。私たちは、今後とも、こうした、いまある部落差別の実態を正確に集約し、差別糾弾闘争を強化することが求められています。
  「部落差別解消推進法」でも、「部落差別は許さないものであるとの認識の下」「部落差別のない社会を実現する」ために取り組みをすすめることとしています。私たちは、「部落差別が社会悪」であることを明らかにした意義を十分にふまえ、今後の闘いをすすめていかなければなりません。部落差別の実態、差別事件の真相を広く社会に訴えながら、社会的共感をかちとることが重要です。
  さらに、「人権教育・啓発推進法」の活用、「人権のまちづくり」運動の推進などを通して、要求を集約、組織して、必要な施策を要求することは当然です。今後とも、行政交渉を強め、同和行政・人権行政の前進をかちとりましょう。
  狭山再審に向けた闘いは、石川一雄さんの「自白」で「発見」された万年筆が被害者のものではないことを明らかにした「下山鑑定」が新証拠として提出されました。この「下山鑑定」によって、「発見」された万年筆には、被害者が日常使っていたインクである「ジェットブルー」が入っていなかったことが証明されました。まさに万年筆はねつ造された証拠だったのです。私たちは、ウソの「自白」を強要した取調べを再現したDVDも活用しながら、積極的な学習、宣伝活動をすすめ、石川無実の世論を大きく拡げ、狭山再審の闘いに勝利しましょう。
  世界各地で紛争やテロが続き、自衛隊が憲法違反の「戦争法」にもとづいて南スーダンに派兵されるなど、人権や平和が大きな危機にあります。また、昨年の参議院選挙の結果、改憲勢力が3分の2を超える議席を占めました。こうしたきびしい情勢に抗して、差別と戦争に反対する取り組みはますます重要になっています。反戦・平和の闘いの先頭に荊冠旗を打ち立て、憲法改悪阻止と「戦争法」廃止に向けた協働の闘いを前進させましょう。
  今年は、こうした闘いの課題に全力に取り組み、途半ばにして斃れられた兄弟姉妹の想いを胸に、必ずや部落解放の大道を拓く闘いをやり遂げ、2017年を部落解放運動の飛躍の年にしましょう。

 

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