論点まとめ案公表
第5回中央委
闘いの現状と課題確認
「解放新聞」(2003.04.28-2117)
第59期第5回中央委員会を4月16日午後、東京・中央本部でひらき、中央委員ら83人が出席。「人権擁護法案」抜本修正への闘いの現状と課題を確認、「地方人権委員会に関する論点のまとめ案」を公表し、議論を重ね補足、野党統一案と連動させていくこと。狭山再審闘争の総学習運動と証拠開示のルール化のとりくみをすすめ、5月23日には、不当逮捕40か年糾弾中央集会を東京・
日比谷野音でもつこと。第60回全国大会へ提案する運動方針案を討議し決定した。また02年度一般会計決算と03年度一般会計予算案も示し、それぞれ承認した。
組坂委員長は、統一自治体選挙前半戦は昼夜を分かたぬ努力でたいへん善戦した、後半戦も、われわれと心をかよわせる候補の当選へ全力をあげるよう訴えた。また、米英によるイラクへの武力攻撃について、人が人を殺す戦争には断固反対、平和なくして人権なく、人権なくして平和なしの精神を堅持して闘うことをあらためて表明、政府の有事法制は、憲法の「平和主義、民主主義、人権主義」を制限するもので断固反対をと強調した。さらに、実効ある人権救済制度の確立を求める、われわれの主張の正しさが名古屋刑務所事件などで明らかになってきており、「人権擁護法案」の抜本修正をかちとろう。5月23日には石川さんの不当逮捕40年を迎える。必ず無罪判決をかちとろう、と徹をとばした。
5・23不当逮捕40か年糾弾央集会へ
運動方針案など論議
第5回中央委全国大会に提案へ
第59期第5回中央委員会(4月16日・東京)では、岸田副委員長が開会あいさつ。田中建一中央委員(福岡)を議長に選任。組坂委員長が執行部を代表してあいさつした。
報告事項では、都府県連大会の開催状況、第4回中央委員会(2月6日)以降のとりくみ、宝島社の『同和利権の真相』への見解(2115号掲載)、統一自治体選挙前半戟の結果を松岡書記長が報告。02年度一般会計決算と03年度一般会計予算案を吉田財務委員長が報告、それぞれ承認した。
協議事項では、第1議案=部落解放・人権政策確立のとりくみについて松岡書記長が提案、「人権擁護法案」抜本修正への現状と課題を明らかにするとともに、「地方人権委員会に関する論点のまとめ案」を示し、近く公表、議論をおこない、野党統一案との連動をはかっていくこと。5月下旬に日本でひらかれる「国内人権機関に関するアジア太平洋地域専門家セミナー」へ積極的に参加していく。第2次「人権教育の国連10年」のとりくみを国連に働きかける、ごとなどを決定した。
また、「個人情報保護法案にたいする基本的立場と見解」と「隣保館設置要綱」の「祝祭日」の表記から「祭」を削除し「祝日」となったことを報告。吉岡中執が「福岡県同教裁判」判決(現在、控訴中)と今後のとりくみについて報告をおこなった。
第2議案=狭山再審闘争のとりくみについて松岡書記長が提案。この間の弁護団の活動を報告し、最高裁に9月までに補充書を提出することを伝えていること。証拠開示を求め粘り強いとりくみを重ねており、各地でも証拠開示の闘いに力を入れていくこと。「証拠開示のルール化を求める会」が5月にも署名運動を始める準備にあること。「狭山住民の会」が全国で116団体になったこと。5月23日午後1時から東京・日比谷野外音楽堂で「石川一雄不当逮捕40か年糾弾・狭山再審要求・特別抗告審闘争勝利中央総決起集会」をもち、集会後デモ行進をすることなどを決定した。
第3議案=差別糾弾闘争のとりくみについて、①ちくま文庫「私の遍歴時代」(三島由紀夫著)について辻本中執が報告、ちくま文庫編集部から、本に付け加える「読者の皆さんへ」の文案が示されており、おおむね了とする方向を確認。②テレビ朝日系列で放送された「題名のない音楽会」で五木の子守唄2番の歌詞の「おどま かんじんかんじん あんひとたちゃ よかしゅう」の字幕スーパーが「おどま 非人非人 あんひとたちゃ 良か衆」となっていた問題について、問題点などを文書で整理して回答するよう申し入れていることを北口中執が報告しとりくみの方向を確認した。
大会運営委の
構成など示す
第4議案=第60国会国大会の開催についてを松岡書記長が提案。2003年度一般運動方針第1次草案(解放新聞2114号)を示し、質疑ののち、大会には補強した運動方針案を提案すること、などを決定した。
また、全国大会の運営について、運営委員会の構成などが示され、決定した。
第5議案=当面するとりくみ課題では、①韓国人権ツアーの日程を松岡書記長が示し決定。②第49回全国女性集会を岸田副委員長が提案。来年1月17、18日に群馬県水上町でひらくこと、分科会のもち方や内容については、6月にひらく全国女性部長会議で論議していくことを示し、決定した。
第6議案=当面する諸日程と任務分担を松岡書記長が提案し決定した。
閉会あいさつを大野副委員長がおこない、高城統制委員長の音頭で団結ガンバローをおこない、閉会した。
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