対策合同会議ひらく
今回、発見された差別落書は、元県会議員名、参議院立候補者名、被差別部落出身議員と推測されるAさんの個人名がかかれ、3月に発覚した差別落書(同じく元県会議員名、部落名、賤称語が書かれていた)と類似する内容、字体などから同一犯の可能性が高い。このため3月の差別落書事件に引き続いて第2回の差別落書対策合同会議を8月16日、香川部落解放・人権啓発センターでひらき、県連をはじめ関係行政(県高松市、丸亀市、善通寺市、多度津町)が出席した。
会議では、3月と今回とも記載されたAさんと県連役員が会合した内容を報告し、関係行政から、犯人像や落書の意図、今後のとりくみ内容などを協議した。
協議では、①参議院選挙の妨害のために部落差別を利用したと推測できる②字体、文体などから3月の差別落書事件と同一犯の可能性がきわめて高い③Aさんにきわめて近い人物であり、部落問題、多度津町に精通している④政党筋、行政職員という可能性も否定できない⑤Aさんへの個人的恨み、など5点について合意した。
県連の岡本俊晃・書記長は、「県庁や高松市内公共施設3か所(計4か所)で差別落書があったことを受け、県や高松市が器物損壊で告発することも視野に入れ、防止策を考える必要がある。差別落書の被害者は、被差別当事者である。書かせない、書きにくい状況を行政として実勢に検討してもらいたい」とのべ、再発の可能性があるもとでの、行政の可能な限りの対応策を求めた。
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