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部落問題資料室
部落解放同盟ガイド
宣言

 

大 会 宣 言

 部落解放運動は、差別と戦争に反対し、人権と平和を求める多くの人たちとの協働と連帯の闘いをすすめてきた。何よりも部落の兄弟姉妹(きょうだい)のいのちと生活を守るために闘いをすすめてきた。私たちは、いかなる困難に直面しようとも、この闘いの歩みをいっときも緩めてはならない。
  部落解放運動が乗りこえるべきこの危機的状況を、私たちは徹底して論議し、課題を明確にしながら、「再生・改革」運動に全力をあげなければならない。中央本部とすべての都府県連・支部で運動と組織の現状と課題を共有化し、格差拡大社会のなかですすむ教育の反動化や福祉の削減に反対し、疲弊した地域の再生と、差別撤廃に向けたとりくみを結合しながら、「人権のまちづくり」運動を大胆におしすすめよう。
  国権主義・反人権主義の動きが強まるなかで、「人権侵害救済法」早期制定の闘いは、きわめて重要な時期を迎えている。差別事件が続発し、悪質化するなかで、人権の法制度の確立は急務の課題であり、差別身元調査などの実態を暴き出し、糾弾闘争の強化と社会システムの変革に向けたとりくみなどと結合させ、さまざまな差別や人権侵害と闘う広範な力を結集して闘いをすすめよう。
  また、狭山再審の闘いでは、新100万人署名活動の力を総結集し、石川一雄さん、弁護団を全面的に支え、各地の住民の会とともに、「石川さん無実」の広範な世論の力を創り出し、狭山再審闘争勝利に向けて闘いを大きく前進させよう。
  私たちは、本大会での真剣な論議をふまえ、全国水平社創立の精神に立ち戻り、差別に苦しむ部落の兄弟姉妹(きょうだい)の思いをしっかりと受けとめ、いのちと生活を守り、部落差別の撤廃と人権確立社会の実現に向けたとりくみを推進しよう。そのためにも運動と組織の再生・改革を必ずやかちとることを宣言する。
  人権と平和の危機が叫ばれるいま、私たちは、荊冠旗のもとに団結し、差別と闘うすべての人たちと連帯し、手を携え、「よき日」に向けてともに奮闘しよう。

右 宣言する。

2008年3月5日
部落解放同盟第65回全国大会

 

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