格差・貧困を放置・深刻化させる新自由主義政策のもと、偏狭なナショナリズムが煽られ、差別排外のヘイトスピーチがくり返されている。民主党人権政策推進議員連盟は4月16日午後、参議院議員会館で総会をひらき、「人種差別撤廃条約」を具体化するヘイトスピーチ対策の法律をめぐり、昨年春以降の経過と法案の概要などを確認した。
法務省からは3人が出席し、25万件以上の人権相談件数の内訳(13年)や昨年の活動などを報告。ヘイトスピーチへの対応について、参加議員から、アイヌ民族やセクシャルマイノリティをはじめあらゆる差別問題をきちんと取りあげるべき、など意見が出された。
会長の小川敏夫・参議院議員は「人権尊重は政治の基本中の基本だが、昨今それが後退しているかのような政治の流れを感じている。しっかりがんばりたい」と語り、活動を報告。部落解放同盟からは組坂委員長が出席し、「救済法」制定への決意を語るとともに、水平社博物館前での部落差別のヘイトスピーチも念頭におき、そうした事例にたいするとりくみも訴えた。
出席した国会議員は、つぎのとおり(敬称略・順不同)。【衆議院議員】赤松広隆▽小川淳也▽岸本周平▽松本剛明▽泉健太(代)▽郡和子(代)▽玉木雄一郎(代)。【参議院議員】相原久美子▽大島九州男▽小川敏夫▽林久美子▽福山哲郎▽前川清成▽石橋通宏(代)▽大久保勉(代)▽大塚耕平(代)▽藤田幸久(代)▽吉川沙織(代)。
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