NEWS & 主張
発見された万年筆は偽物だった
弁護団が下山鑑定を提出
被害者のものではない
警察側資料から示す新証拠
「解放新聞」(2016.09.12-2778)
 狭山事件再審弁護団は8月22日、「自白」をもとに発見され有罪証拠とされた万年筆について、入っていたインクには、事件当日まで被害者が使っていたインクは微量も混じっていないことを証明した下山鑑定を新証拠として東京高裁に提出した。脅迫状を訂正した万年筆は被害者の物ではなく偽物だった。被害者を殺害後、万年筆を奪って自宅に持ち帰り、お勝手の入り口に置いていたという「自白」−確定判決を崩すだけでなく、証拠ねつ造を示す新証拠だ。

 第3次再審請求では、2013年7月に証拠開示された被害者のインク瓶から、被害者のインクが当時販売されていた「ジェットブルー」という商品だと判明。下山鑑定人は、63年の警察側の荏原鑑定(第1鑑定、第2鑑定)を精査・検証し、荏原鑑定人が実施した検査結果には、ジェットブルーインクの痕跡がまったく出ていないことを明らかにした。万年筆のインクには、事件当日まで被害者が使っていたジェットブルーインクは微量も混じってておらずブルーブラックインクだけであったことを証明した。
  確定判決(東京高裁・寺尾判決)は、被害者のカバン、万年筆、腕時計が「自白」どおりに発見されたとして「秘密の暴露」とし、有罪判決を出した。石川一雄さんの自宅で発見された万年筆は、とくに重要な証拠だとされてきた。その万年筆が偽物、ねつ造だった。新証拠を武器に、下山鑑定人の尋問など事実調べを東京高裁に迫り、再審をかちとろう。


 

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