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部落解放同盟ガイド

見解

ロシアによるウクライナ軍事侵攻に抗議する声明

 ロシアのプーチン大統領は、2月24日、ウクライナへの軍事侵攻を強行した。私たちは、戦争は最大の人権侵害であるとの立場で、この暴挙に断固抗議する。

 すでにロシア軍による民間施設への攻撃、原子力発電所の制圧などにより、多数の犠牲者と避難民が出ている。プーチン大統領は、北大西洋条約機構(NATO)との対立を深め、ロシアが独立を承認しているドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国でのロシア系住民への迫害を軍事侵攻の理由にしているが、これはこの地域での紛争解決のためのミンクス合意に明確に違反している。戦争行為によっては、いかなる問題も解決しないことは、これまでの人類の歴史が証明している。

 また、プーチン大統領の核兵器使用発言にたいしては、国際社会から厳しい批判が集中している。「核兵器禁止条約」が発効し、世界が核兵器廃絶に向けて大きな努力を続けているなかでのこうした発言は、決して許されない。唯一の戦争被爆国である日本こそ、人類絶滅に向かう核戦争に反対し、停戦のための平和外交に積極的な役割を果たすべきである。

 私たちは、ロシア軍のウクライナ侵攻に抗議し、ロシア軍の即時撤退を求めるとともに、一日も早くウクライナの平和が実現するために世界の人々と連帯してとりくみをすすめるものである。

 2022年3月3日

部落解放同盟中央本部
執行委員長 組坂 繁之

 

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